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2011年1月26日 (水)

イタリア基準と、日本基準と、世界基準。

アジアカップ準決勝 vs韓国戦。

PK戦といえど、勝ち上がって良かったですね!ハラハラでした・・・。

さて、この準決勝で考えさせられた

「残り時間の使い方」

2-1、リードして迎えたゲーム終盤戦の戦い方です。

リードした状態での逃げ切りを目的とした戦い方は、一般的に大きく分けて2種類あります。

1:攻撃的な選手同士を換え、前線からアグレッシブに守備をする。

2:攻撃の選手をベンチに戻し、守備専門の選手を投入し、完全に引いた状態で守りきる。

です。

近年の日本代表は、

94W杯予選で、リードを守りきれず(対イラク戦でロスタイムに失点する)、出場権を逃した俗に言うドーハの悲劇。

Photo

そして、

98W杯予選の日韓戦(日本のHomeゲーム)、終盤の2失点で逆転を許した一戦。

と・・・。後者(2)の完全に引いた状態での逃げ切りを採用し、、、

ことごとく失敗した負の歴史があります。

これ以降~現在まで、どことなく日本代表は、2の戦法をタブー視し、1を選択する事が多かったかと思います。

しかし、今回の準決勝。

指揮官のザッケローニ監督は、試合時間残り15分の段階で、前線の選手(FW:前田)をベンチに下げ、守備専用の選手(DF:伊野波)を投入。

これは、「守りきって逃げ切るぞ!」という指揮官のメッセージでした。

完全な2の選択です。

守備王国「イタリア」から来た指揮官には当然の采配だと思いますし、世界基準でみても当然の判断だったのかもしれません。

しかし・・・。ご存知の通り・・・またしても失敗・・・。

私は、この戦法が悪いと考えている訳ではありませんし、世界を基準に戦っていくならむしろアリだと思っています。どちらの戦法を用いても勝ちきるタフなメンタリティーを備えた本当の強さを備えるのが理想です。

当のザッケローニ監督、PK戦で勝利した時もカタール戦のような熱いガッツポーズは見られませんでした。内心、勝ち切れなかったもどかしさがあった事かと思います。

今回は失敗しましたが、日本代表のタブーに挑戦したザッケローニ監督。

ある意味、その勇気は必要だと思いますし、2014W杯までまだ時間はあります。色んな事に挑戦し、「真の世界基準の日本代表」に育てて欲しいと願うばかりです。

Photo_2

普段は冷静で紳士的な印象のザッケローニ監督。

アジアCupも決勝を残すのみ。

スッキリ勝って、カタール戦のような、熱いガッツポーズがまた見てみたいものです。

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