アジアカップ準決勝 vs韓国戦。
PK戦といえど、勝ち上がって良かったですね!ハラハラでした・・・。
さて、この準決勝で考えさせられた
「残り時間の使い方」
2-1、リードして迎えたゲーム終盤戦の戦い方です。
リードした状態での逃げ切りを目的とした戦い方は、一般的に大きく分けて2種類あります。
1:攻撃的な選手同士を換え、前線からアグレッシブに守備をする。
2:攻撃の選手をベンチに戻し、守備専門の選手を投入し、完全に引いた状態で守りきる。
です。
近年の日本代表は、
94W杯予選で、リードを守りきれず(対イラク戦でロスタイムに失点する)、出場権を逃した俗に言うドーハの悲劇。
そして、
98W杯予選の日韓戦(日本のHomeゲーム)、終盤の2失点で逆転を許した一戦。
と・・・。後者(2)の完全に引いた状態での逃げ切りを採用し、、、
ことごとく失敗した負の歴史があります。
これ以降~現在まで、どことなく日本代表は、2の戦法をタブー視し、1を選択する事が多かったかと思います。
しかし、今回の準決勝。
指揮官のザッケローニ監督は、試合時間残り15分の段階で、前線の選手(FW:前田)をベンチに下げ、守備専用の選手(DF:伊野波)を投入。
これは、「守りきって逃げ切るぞ!」という指揮官のメッセージでした。
完全な2の選択です。
守備王国「イタリア」から来た指揮官には当然の采配だと思いますし、世界基準でみても当然の判断だったのかもしれません。
しかし・・・。ご存知の通り・・・またしても失敗・・・。
私は、この戦法が悪いと考えている訳ではありませんし、世界を基準に戦っていくならむしろアリだと思っています。どちらの戦法を用いても勝ちきるタフなメンタリティーを備えた本当の強さを備えるのが理想です。
当のザッケローニ監督、PK戦で勝利した時もカタール戦のような熱いガッツポーズは見られませんでした。内心、勝ち切れなかったもどかしさがあった事かと思います。
今回は失敗しましたが、日本代表のタブーに挑戦したザッケローニ監督。
ある意味、その勇気は必要だと思いますし、2014W杯までまだ時間はあります。色んな事に挑戦し、「真の世界基準の日本代表」に育てて欲しいと願うばかりです。
普段は冷静で紳士的な印象のザッケローニ監督。
アジアCupも決勝を残すのみ。
スッキリ勝って、カタール戦のような、熱いガッツポーズがまた見てみたいものです。